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住宅ローンは定年前に終えるべき?

住宅ローン定年

20代で住宅ローンをはじめると、30年ローンや35年ローンを組んだとしても定年前に余裕で返済を終えることが可能ですが、ある程度の年齢になってからローンを開始するケースでは、定年までに返済できない分は退職金で返せばいいと考え、返済計画を立てる方も多いのではないでしょうか?

ここでは、住宅ローンを定年前に終えた方がいい理由や、ローンを組むときに注意しなければいけないことなどを詳しく調査し紹介しています。

55歳までに終えるのがBEST

30代以降に住宅ローンを開始して、30年以上の住宅ローンを組むと、完済が定年までに間に合わないケースが出てきます。定年までに終わらない分は退職金でまとめて返せばいいだろうと、安易に返済計画を立てる方もたくさんおられるようですが、そうなると老後に大きな負担を強いられてしまうかもしれません。

将来年金をまともにもらえなくなることも懸念されていて、実際に年金はこの先3割削減しなければ制度がもたなくなると言われており、現状でももらえる年金の額はどんどん少なくなっています。

たとえ定年後に年金が受給できたとしても、予定していた額に満たなければ、老後を送るための大事な財源である退職金を、すぐに使い果たしてしまうということにもなりかねません。

現在の日本人の平均寿命は男女共に80代となっていますが、最近では人生100年時代が訪れるといわれています。長生きできて、身体も元気でいつまでも働き続けられるのであれば問題ありませんが、今のところは未来の老後の生活に余力を残すためにも、55歳を目安に住宅ローンを終えるように返済計画を立てることをおすすめします。

理想的には、ある程度若いときに住宅ローンを組んで、毎月の返済額も少なくして、55歳で完済できれば、退職金を丸々老後に回すことができますし、それに加えて住宅ローン完済後は貯金も多くできるので、定年後の安心感をあげることができます。

もちろん、20代から住宅ローンを組めなくて、とても55歳でローンを完済するのは無理だという方もたくさんいるので、あくまでも55歳という年齢は目安であって、57歳でも60歳でも62歳でも構いません。

とにかく定年前のなるべく早い時期に住宅ローンを払い終えて、定年までにできるだけ多くの貯蓄をし、退職金を温存することで、老後の安定した生活を確保することを可能にします。

早めにローンを完済するには

人生の3大支出といわれているのが、「住宅費」「子どもの教育費」「老後の生活費」の3つです。したがって、住宅ローンを早く返済するために日々の生活費を節約することも大切ですが、老後の生活費を潤沢なものにするためには、住宅費と子どもの教育費を抑えることが最も効果をもたらすことが理解できると思います。

重要なのは、住宅ローンを組む前に今後必ず訪れる老後の生活のことをきちんと考えて、無理のない「身の丈に合った生活」を送るように心がけるということです。

子どもがいない家庭では教育資金がかからないので、収入に見合った生活を送っていれば、多少自分の好きな趣味などに散財しても、住宅ローンを早めに返し終えることは可能です。しかし、子どもがいる家庭では、一般的に40代、50代で教育費のピークを迎え、子どもが大学を卒業するまでほとんど貯金ができないことにもなりかねません。

20代や30代前半に住宅ローンを組む場合は、まだまだ先が長い将来に期待して、身の丈に合わない高額な土地や家をもってしまったばかりに、結局思っていたよりも収入がアップしないで、定年までに貯金をほとんどできなかったというケースも少なくないようです。

住宅ローンを組む際には、そのときの身の丈に合った土地や家を選択して、無理のない返済計画を立てて、子どもの教育費も周りの裕福な家庭に合わせて背伸びしないで、身の丈に合った教育を子どもに受けさせることを心がけましょう。

そうすることにより、日々の生活費を極端に抑えなくても人並みに楽しい思い出をたくさんつくりながら老後を迎えることもできますし、住宅ローンを早めに返済できる可能性も高くなります。

定年までにすべきこと

最近では老後を迎えるにあたり、2,000万円以上の貯蓄が必要だとメディアなどでも頻繁に報道されていて、いかに定年までの貯蓄が大事であるかに気づいた方も増えたことだと思われます。

老後にこれだけのお金が必要になるのは、高齢者の支出が年金だけでは間に合わないからで、平均的な生活を送るためには、不足分を貯蓄などから切り崩さなければいけないからであることが、それによって示されています。

定年後も高額な住宅ローンの支払いを抱えることは絶対に避けた方がよく、いかに早めに住宅費の負担から解放されて、その分を貯蓄に当てた方がいいかは容易に理解できます。

繰り上げ返済を実行

たとえ定年ギリギリまで住宅ローンを組んでいたとしても、繰り上げ返済することにより、早期にローンを終えることができます。

繰り上げ返済をすることで、利息の負担を軽減できるメリットもあります。手元資金がなくなるリスクを計算しながら、無理のない程度に繰り上げ返済を実施しましょう。

年金や退職金の額を確認しておこう

老後の生活を守ってくれるのが年金退職金です。自営業や零細企業に勤めている方は、多くの年金や退職金を期待できないかもしれませんが、少額でも間違いなく老後の支えになる大切な財源なので、それぞれがもらえる正確な額を確認しておきましょう。

年金は、国民年金および厚生年金保険の加入者に毎年1度送られてくる「年金定期便」で確認できます。50歳以上になると、その中に老齢年金の年金見込額が記載されているので、繰り上げ返済を検討する目安にもなります。

退職金は、会社の就業規則に退職金の定めがある場合は、それを確認することにより概算金額を算出できますので、年金と併せて定年後に使えるお金を早めにシミュレーションしておきましょう。

住宅ローンを組むときの注意点

住宅ローンの毎月の返済額を少なくできれば、55歳で完済することも、定年前にローンを終えることも可能にします。

もちろん、土地の購入費や家の建築費用を抑えることが、返済額を少なくする一番の策となりますが、せっかくのマイホームを夢とかけ離れたものにはしたくないという方が大半だと思います。我慢できる範囲で妥協して、あとは工夫次第で返済額を抑えることができます。

金利のタイプをしっかり考えよう

住宅ローンを組む上で、金利はトータルの返済額にも毎月の支払い額にも大きな影響を与えます。金利のタイプには、大きく分けて「変動金利型」「全期間固定金利型」「固定期間選択型」の3つのタイプがあって、下記はそれぞれの特徴を要約した表です。

金利タイプ別の特徴

変動金利型 金利と返済額が定期的に見直しされる
全期間固定型 完済まで返済額も金利も変動しない
固定期間選択型 数年間は金利が固定され、その後にタイプを再選択する

住宅ローンを組むときには、もちろん金利が低いほうがいいわけですが、そう思い込んで支払い開始当初の金利が最も低い「変動金利型」を選択する方が最も多くなっています。しかし、変動金利型は必ずその後金利の見直しがされ、金利が大幅にアップしてしまう危険性も兼ね備えています。

いずれのタイプもメリットとデメリットはありますが、繰り上げ返済を予定している場合など、それぞれの計画や社会情勢の読み方によっても、利用するべき金利タイプは異なってきますので、目先だけのことを考えないで、慎重に利用するタイプを決めましょう。

まとめ

住宅ローン定年まとめ

住宅ローンを早めに完済することで、今後誰にも訪れる老後の生活の心配を大幅に減少させることができます。

55歳までに返し終えるのがベストですが、住宅ローンを開始する年齢などに合わせて、少なくとも定年前に返済することを心がけましょう。

無理のない身の丈に合った生活を送ることにより、早めの住宅ローンの完済も可能になり、100年人生ともいわれている老後を安心して送れるようになります。